だんだん、発表会が近づいてきました。
皆さん、とっておきの曲を一生懸命に練習されていて、毎日のレッスンも気合いをひとしお感じるようになってきました。
そんな中、私は、というと、おととい思いっきり自転車で転倒して肋骨を強くうち、自分の練習は全く弾けません。下に落ちているものを拾うのも激痛で、情けない状態です。 今年は本番の演奏は諦めないといけないかもしれません
ふと、亡くなった竹内美智子先生がレッスンでおっしゃっていたことを思い出しました。
〜ゆみちゃん、堀川高校でいろんな大曲を練習しているけれど、食事に例えるとそれはたまに食べるステーキのようなもので、一番大切なのは、毎食食べるごはんと味噌汁なんですよ。それがきちんと味わえているからこそ、ステーキが消化されるんです〜
先生はスケールとアルペジオとバッハ、ツェルニーのことをおっしゃっていました。
実は、竹内先生は一年で多くても2人以上は入門をお許しにならないのです。
ある時、私がレッスンに伺うと、レッスン室に親御さんに付き添われ、(後から先生に聞いたのですが、九州から飛行機に乗ってこられたとのこと)入門のお願いにいらしてました。「なんで私を待ってらしたんだろう・・・」と、内心思いつつ、レッスンは毎回超緊張の時でしたので、レッスンしてもらう曲のことを思いめぐらしながら「よろしくお願いします」と、座りました。いつもレッスンの前には「G durと bmoll」と、ランダムにスケールの調名をいわれた通りに正しい指使い、もちろん音、メトロノーム120でぴったり、8度と6度と3度を24の調どれをいわれてもさっと弾けるよう毎日全調練習しておかねばなりません。
と、2つの調のスケールを弾き終えること、1分か2分か・・・
するとぼろぼろと聴いておられた親御さんの生徒さんとお母さんが泣き始めてしまいました。
「えー???」っと私は訳が分からなかったのですが、先生が「この方のようにスケールとアルペジオがこのように弾けなければ堀川は絶対合格しないし、うちの生徒として来ていただくことができません。」と、おっしゃられると「わかりました。よくわかりました。」と、泣きながら、去って行かれたのを思い出します。(私は非常にばつが悪かったのを今でも思い出します)
長くなりましたが、最近のレッスンでみなスケールとアルペジオがんばってくれていださっているなあ~っと感じています。8度だけで構いません。全調弾けるようになれば技術的に躍進します。ちなみに、おとのひろばの何人かは8度6度3度を120で弾いてくれます。ほんの3分ほどですがやはりその方はとってもお上手になんでも弾かれます(^^♪